【実はご近所さん】
「私たちは近所ですね」
ある識者がウクライナ政府関係者と会った際にかけられた言葉だそうです。
ん??と一瞬思ったが確かにそうだ。
ロシアは短期的脅威、中国は中長期的な脅威ともっともらしい事が言われているが、言葉遣いがお役所的でいまいちピンとこない。
ロシアから地理的に近い地域と遠い地域とではロシアの見方も異なる。中国の場合も同じ。日本は幸か不幸か両国とも近い(ってか海を隔てたお隣さんなのよね)
開戦から一年。ウクライナに注目が集まる中、かまってちゃんの北朝鮮はモーニングコールをぶっ放している。中国は西側の分断を図るべく、🇫🇷🇩🇪🇮🇹そして🇭🇺の首脳と会談しロシアへ向かった。
身に迫る脅威(生命の危機)とお利口さん的な脅威(自由、人権、平等の危機)と便宜、区別すると世界情勢が分かりやすくなる。お利口さん的な脅威→身に迫った脅威になるケースもあれば、いきなり身に迫る脅威に直面することもある。
我が国と違い🇫🇷、🇩🇪はロシアから「身に迫る脅威」を感ずるが、中国からはその脅威を感じない。単純に地理的に離れているから。その意味でアメリカやイギリスはロシア、中国から身に迫る脅威を感じない→めちゃくちゃ恵まれている→中国にもロシアにも強い姿勢でいられる。
ロシアとも中国、そして北朝鮮ともお隣さんの我が国🇯🇵がアメリカやイギリスのような強硬的態度を中ロに取ることの難しさ、日本の立ち位置の難しさったらないよな。その意味で日本を「プレイヤーに選択する」のはスーパーハードモード。初心者は日本を選択しちゃダメだな。
愚痴っぽくなってしまった。
身に迫る脅威とお利口さん的な脅威に「経済上のうまみ」が加わると世界情勢が一気に分かりにくくなる。お利口さん的な脅威に敏感な欧米(特に欧州)はその意味では中国に強硬姿勢をとっている。一方で中国が持つ経済上のうまみを放っておけない。
①ゼロコロナ政策の突然の中止→②昨年12月から今年1月にかけての中国での感染大爆発→③春節の人民大移動→④中国で再びコロナの感染が大爆発→⑤今年の中国もコロナに悩まされ景気が低迷…するはずだったが④が起こらなかった!④が起こらなかった→⑤も起こりそうにない。
今年1月にIMFは世界経済の見通しを発表。一連の流れを汲んでIMFは中国の経済成長率を上方修正、中国が元気になれば世界経済も元気になる→中国は強気に出ることができる。それゆえに中国は(自らの経済上のうまみを)積極的に使って西側をかき回しています。
もし、来年のアメリカ大統領選で共和党の候補者が勝利すればNATOの分断が一気に顕在化→「それまで粘ればなんとなる」とロシアは踏んでいるはず。長期化させたいロシア。さて、西側はどうでしょう。
【たとえ3000万人近く失っても勝てばいい】
「ロシアは消耗戦をする腹積り、そうはさせじと西側は短期的に決着をつけるつもりだ」と言われています。「どれだけ消耗しようと最終的に勝利すればよい。これがロシアの保守派の戦争の仕方だ」と東京大学先端研の専任講師、小泉悠氏は指摘しています(NHKの日曜討論のようにダラダラとした話を聞くのは時間の無駄、👇をご覧いただければ1発です)
中ロの接近、グローバルサウスの動向。中東からアメリカが逃げ出した隙間に中ロが手を突っ込もうとしている中、イスラエルでは強硬派の人間がリーダーになった。そして日本の安全保障体制の構築および日米連携の深度、密度の匙加減。
【絵に描いたような内憂外患】
難しい時代。日本がやるべき事は①抑止力を高める事と②世界で同志を増やす事、そして③国を富ませる事の三つ。実に単純だと思います。①、②は積極的だけど③には手をつける気がさらさら無いようだ。
どさくさに紛れて原発を再稼働して、おニューの原発も拵えるようだ。東日本大震災から12年も経つが、その間政府は何をしてたのか。不倫スキャンダル後、1年くらいテレビから消えてたお笑い芸人がほとぼりが冷めた頃に何事も無かったかのようにテレビに復帰し、ギャーギャー騒ぎ立てているのと同じくらい滑稽。
しばらくの間、原発を止めておいて電気代が上がりますよと国民を脅し、”渋々”原発を再稼働する。
つくづく馬鹿にしてるよな。12年、マジで何をしてたのよ。「再生可能エネルギー」…最近、この言葉聞くと笑けてくるんだよ。おニューの原発を拵えるのは結構だが今度こそ田舎で何も無い場所に作って欲しいね。
「核兵器を持たず…」とか言ってるけど持ってるよ、すでに。いい加減、日本でも核兵器に関する議論をしっかりとすべきだろう。