平和を欲しない国同士で戦えばいい。

【海に線を引く】

白、黒。善、悪。内、外。

多弁で耳障りの良い事を並び立てるのは得意だが、いざと言う時に頼りにならずにあっさり逃げ出すタイプ。

口は悪いし、普段は人に興味がないが、いざという時に頼りになるタイプ。

映画やドラマ、漫画などでは後者の方が圧倒的に人気が出るはず。

悲しいかな、現実世界は前者だらけ。

フィクションならこんな感じに分かりやすくズバッと二分することができるが、国と国との関係となるとこう簡単に分けることができなくなる。人間関係、国家間の関係は分かりにくい。

綺麗事(人権尊重、自由、法の支配)を並べ立てるばかりで困った国にさっぱり手を差し出さない国があれば、綺麗事すら並べる気もない手も差し出さない国もある。人と人との関係なら見返りを求めない聖人も居る。ただ、国と国との関係では見返りを求めない関係はあり得ない。

相手国に何かをしてあげた分、その見返りを要求する。世知辛いがそれが現実。

戦後最悪と言われた日韓関係を修復するための作業が始まりました。手始めに韓国、尹大統領が訪日。日韓首脳会談を行った。

日韓関係を一気に冷え込ませた徴用工問題に関する韓国が提示した解決案を日本は容認。日本にとっては”満額回答”に近い回答のようだ。1965年の日韓請求権協定により政治的に解決した一連の賠償問題が”立法上”、突如蒸し返された形の徴用工問題。

ここにアメリカが介入。

「面倒な事はみんなで分担したい」のがアメリカの本音。北朝鮮は好き放題にミサイルをぶっ放し、中国は戦争する気満々。一気にきな臭くなってきた東アジアの安定のために(一応民主主義国家である)日米韓が連携すればいいのに…と素人の俺でもずっと思っていた。

ところが日韓間には前述した徴用工問題やレーダー照射事件などの火種が燻っていることも事実。この火種に「韓国に甘い態度を取るな」と一部の強硬な保守派は油を注ぐことに躍起になる。彼ら、彼女らの言い分もわからない事はない。

しかし。

ウクライナ戦争で世界は一変。中国が武力で台湾を屈服させることも絵空事では済まないのではないか…という「不安の雲」が東アジアに重くのしかかる。北朝鮮はさらに態度を硬化し、ロシアとの連携も深めている。

徴用工問題、レーダー照射問題などが小さな問題とは全く思いませんが、国が滅んでしまったら元も子もない。安全保障のために「見ないふり」をすることも必要なのかもしれません。

徴用工問題では韓国がかなり譲歩(日本は無譲歩)しました。韓国国内のリベラル派、リベラル系の活動家などの猛反発は必至。尹大統領の顔を立ててやるためにアメリカは彼を国賓待遇で迎える。アメリカもアメリカだよなぁ…、お調子者が過ぎる。アメリカは中国ともロシアとも地理的に離れている→常に傍観者でいることができる。

【俺たちのボス…】

正直、ウクライナ戦争のニュースにはやや食傷気味。「力による現状変更は認めない!」と耳障りの良い事は西側は宣うが、実際はこれを容認しているように見えてしまう。なぜ、強力な兵器をウクライナに供与しないのか。「美辞麗句の展示会」は正直、見飽きた。

いくらお調子者のアメリカでもウクライナの士気が高い時に「戦争、そろそろ止めたらどうだ?」とは言えまい。残酷だが、ウクライナまたはロシアがボロボロになるまで、少なくとも年単位でこの戦争は続くはず。

ロシアを押し返すための兵器をウクライナに与えずに「力による現状変更は認めない!」と言っても説得力がない。地下の闘技場でロシアとウクライナが血みどろになって殴り合いをしている。ウクライナが死なない程度に回復アイテムを放り投げているのがアメリカなどの西側…こんな光景を想像してしまう。

今回の戦争、ロシアの最終的な目的が全く見えてこない。目的がないのに延々と殺戮を続けている。狂喜の沙汰。停戦交渉が始まるのはおそらく戦況が大きく動いてから。

早ければ4月には”悟空”がウクライナに届くはず。ここで戦況が一気に動くか。もし、動かなければ戦争は泥沼化、常態化してしまう。とっとと戦闘機や長射程のミサイルをウクライナに渡すべきだ。何故躊躇するのか、何を恐れているのか。

中国のリーダーは20日から訪露。ロシアのリーダーと何をヒソヒソ話しするのか。ロシアからすれば、「国家存亡を賭けてロシアはウクライナと戦争をしている」そうだ…???

素っ頓狂で珍妙。他人の家にはじめに土足で押し入ったのはどちらの国か。ロシアだけ時の流れが遅いのだろうか。ひょっとしたら彼の国の国民たちには違う世界が見えているのだろうか。あるいは夢の中の世界にいるのだろうか。

そんなに戦争が好きなら戦争が好きな国同士で戦争をすれば良い。ロシアの近くにたくさんあるじゃない。戦争好きな国が。ロシアと中国、北朝鮮で大戦車戦を行うのが一番良いと思うのよね。最も強い国をこれらの三カ国で決めるのがいいと思うのよ。