【一生かけて想像しろ…!】
視聴率がさほど良くない=つまらない番組とはかぎらない。
俺はもともと刑事ドラマ好きというバイアス込みだが、つい先日最終回を迎えた「警視庁アウトサイダー」は近年稀に見る傑作だった。
2019年放送の「MIU404」以降、パコっとくる刑事ドラマがなかったが「警視庁アウトサイダー」はMIU404に負けず劣らず素晴らしい作品だった。
警視庁組織犯罪対策部(マル暴)の刑事ながら先輩刑事に嵌められて所轄の刑事課に回された架川(ガワワ)こと西島秀俊、父の冤罪を晴らすために刑事になりすまし警察内部で極秘調査を行なっている蓮見こと濱田岳、警視庁副総監の娘ながらフワっとしたキャラの水木こと上白石萌歌。
アウトローで喧嘩っ早いが情に熱いガワワ、頭は切れるが腹に一物かかえ本心が中々見えにくい蓮見、コメディーメーカーながら時に熱い正義感を見せる水木。
この三人のバランスが絶妙。三者三様、三人とも見事にキャラが立っていた。
濱田岳の演技が素晴らしいのは言うまでもない。2014年の大河ドラマ「軍師官兵衛」での濱田岳はいい味出てるなぁと思っていたが、今回の「警視庁アウトサイダー」で一気に役者としての格を上げた感がある。最終回、教会で蓮見が父の仇を討つシーンは圧巻、鳥肌ものだった!!
ガワワを演じた西島秀俊の存在感の大きさは改めて言うまでもない。ただ、個人的に西島さんは当たり役に恵まれない印象だったが、今回演じたガワワは大いに当たり役に思えた。
そして、水木を演じた上白石萌歌も素晴らしかった。同年代(20代前半)の女優の間ではイマイチぱっとしない印象の萌歌だったが、本作でコメディエンヌを演じる事で役者としての器が大きくなった印象を受ける。
余談だが警視庁アウトサイダーは戦隊モノの小ネタがちょいちょい差し込まれていてそこら辺も見てて楽しめた。
同時期にテレ朝では「相棒」もやっていた。もちろん「相棒」も全エピソード見た。さすがの安定感。警視庁アウトサイダーの早いコマ割りとは打って変わってじっくりしたカメラワークが相棒は多め。じっくり見ることができるのは相棒の強み。初代相棒の亀山が戻ってきたのは大正解。こっちの方が全然良い。
「警視庁アウトサイダー」、「相棒21」ともにAbemaTVで初回と最終回を無料で視聴できるので、週末何もすることがない時にでも。
刑事ドラマ、最高👮🏻♀️